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2017/10/22(日)自家発電vol.09@四ツ谷OUTBREAK!ライブレポート

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2017/10/22(日)自家発電vol.09@四ツ谷OUTBREAK!ライブレポート

文 by いのじゅん@inojun1001(ロックンロールサービス)

写真by 月夜野ヒズミ

 

■ 開会宣言 / 16:30

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シークレットであった開会宣言はまさかのダンカン氏!文字に起こしできない時事ネタを盛り込み場を一瞬にして掴む。お客さんが「ダンカンばかやろう!」のヤジをどのタイミングで言うか見計らってる最中、本日一番目のアクト、非常階段の名前が映し出され場内からどよめきが起きた。

 

■ 非常階段

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自家発電におけるレジデントバンドの非常階段が第一打席に登場。事前にタイムテーブルが公表されていないので、驚きを持って迎えられる。

JOJO広重氏がトレードマークのSGから静謐なノイズをつむぎ、KING OF NOISEのメッセージが誇らしげなTシャツのT.美川氏がオシレータのノブをぐいっと回すと会場は一瞬にして至福のフィードバック空間で満たされた。ノイズミューズ・JUNKOの人間エンベロープジェネレータと化したアジテートする叫びに凶悪な減算フィルターが絡み、日本(のアングラシーン)を守り抜く!の気概にあふれたライブを見せつけた。場内は一瞬にして中央線土曜終電過ぎのどす黒くとんがったバイブスに包まれたが、時計を見るとまだ笑点も始まっていない日曜17時過ぎ。

 

 

 

■ チーターズマニア

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Less Than TV からの刺客、チーターズマニアのVoは9歳児男子、谷口共鳴くん!鼓膜保護のヘッドホンも可愛い共鳴くんがフロアを駆け回り、モッシュを煽り、自らモッシュに飛び込みクラウドサーフするファニー過ぎる子供ハードコア!ひたすらに盛り上げ、「可愛げさえあればなんでもあり!」な自家発電マインドを象徴するようなアクトとなった。アイドル出演の無かった今回のラインナップにおいて、唯一ほころびを微笑ましさに変換する魅力を持った存在であった。

 

 

 

■ 三本義治 

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登壇した男は叫んだ。「ガロ!」

この50手前の男性は楽器を持たず、机の上に紙芝居を構えている。「ガロ!その流れを組むアックスで漫画を描いている!原稿料は出ない!単行本になればお金が入る!普段は介護の仕事をしている!」啖呵を切るような自己紹介を幕開けに紙芝居パフォーマンススタート。

その介護をテーマにした「やさしさ」、現政権への批判なのかなんなのかよく分からない「GO!GO!排他主義」、候補者の人生がかかっている!と明言した衆院選候補者を扱った「明・る・い・よ」、北酒場に乗せて北の某国に触れた「北の」(ここでフロアから「RGか!」のヤジ)、前防衛大臣の眼鏡女子を描いた「選挙」。

本日が自身の結婚記念日である事と(現在47歳で去年結婚されたとの由)、先ほどの非常階段のライブに非常に触発されたとの事で「好きなように生きなきゃダメだ!」と改めて決意表明したあと、現代日本での生きる拠り所をテーマにした最後の紙芝居「みんな私に・・」で場内に満ちた切なさエンドルフィンを結晶化して舞台を締めた。

 

 

 

■ 殺(KILL)

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ノイズコア from 殺害塩化ビニール!

全員赤い衣装を身にまとい顔面は白塗りで、火花と硝煙の匂いを撒き散らしながら、凄まじく正確かつ真っ当な演奏で場内を盛り上げる。残念ながらバカ社長は不在であったが、地下ライブハウスのエネルギーを一点に集約させ、どよめきと歓声をおこしさんざんに引っ掻き回した後、バトンを次のアクトに繋げた。

 

 

ここでアウトブレイク佐藤店長 より、フードのアナウンスが入る。本日のフードを用意したのは自由が丘の名店、沖縄ダイニング・ハイサイ
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13020957/

のハラ・ヒロツグ店長。ハラ店長はかつてTBS「チューボーですよ!」にて自由が丘の巨匠としても紹介されたガチ料理人。「本格的な料理だけど、ライブハウスだから片手で食べれるものを」と自ら腕を振るって用意したのは「グルクンとアボガドのラップサンド」「金武アグ―豚とチェダーのラップサンド」共に400円。本当に美味しく飛ぶように売れていた。

 

 

■ バイセーシ

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宇宙バンドfrom関西。見る者全てを居ても立っても居られない気持ちにするロックンロール。さらに全員裸足&ベーシストは頭にスリップノット手拭いを着用。あのねのね原田伸郎ライクなフロントマンは模造刀を振り回し、ライトセーバーをフロアに撒き、お客さんとチャンバラバトルを繰り広げる。関西弁の気のいいジェダイマスターはお客さんの間に入って手繋ぎさせて大きな円陣を作りあげ、真ん中で煽りまくる。そして円陣に参加した客を組体操の四つん這いの馬のように並べ、その上を自らも四つん這いで1周。

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この後登場するギターウルフのお株を奪う組体操パフォーマンス!おっさんバンドが真剣な顔をして放つ「教室を飛び出そう」のメッセージは、終わらない夏休みを生きる同じ年位の観客達のハートにしかと突き刺さった。

 

 

■ (QP-Crazy告知映像)

「四谷を舞台にした」映像による物販告知。内容は諸々叱られそうな要素満載で一切全然記述出来ないが、会場には大爆笑の後、自家発電レギュラーメンバーながら本日不在の殺害塩化ビニール クレイジー・SKB社長への観客の熱い思いが会場に漂っていた。

 

 

THE DIGITAL CITY JUNKIES 

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殺害塩化ビニールからの刺客第2弾!Atari Teenage Riot への極東からの回答は人力デジタルハードコア。爆竹の破裂音でアウトブレイクのスタッフが心配する中、再びフロアを硝煙の匂いが満たした。そして純粋な演奏による盛り上げで場内は本日何度目かのピークを迎える。

 

 

20時を過ぎ、ここで観客の何人かがスマホにて本日の衆院選の速報を確認した。

常に何がしか意味のある的確な選曲と的確な繋ぎを行なうDJオッチーがデビット・ボウイ「スターマン」をプレイし、次に登場する伝説の男への期待を煽る。

 

 

■ ハリウッドザコシショウ

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大阪NSC栄光の11期生が自家発電に降臨。四谷アウトブレイクを一瞬にして千川びーちぶに染め上げた。「ありがとうございます!俺のことR-1で知った人手を挙げて。あらびき団で知った人手を挙げて。エンタの神様で知った人手を挙げて。エンタ出てないんだけどねー」そして静岡朝日テレビ「しょんないTV」でピエール瀧のみ爆笑してくれるというズボン芸を挟み、誇張しすぎたモノマネ大連発をスタート!テレビでお馴染みのネタからテレビで出来ないネタまで繰り広げ、最後はやっぱり古畑任三郎を披露し、鳴りやまぬ拍手と歓声のなか颯爽とステージを後にした。「25年前、関西ローカルの『すんげーベスト10』の頃から見てた」という客席最前の中年男性は感激のあまり腰から力が抜け、フロアにへたり込んだまま動かなくなっていた。

 

 

■ ギターウルフ

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狼惑星から四谷に降り立った3匹の皮ジャンは、誰もが憧れながら誰もマネできないロックンロールをいつものように汗まみれでかきならし、圧倒的で確かな存在感のまま「ジェットジェネレーション!」と叫び、会場のボルテージを上げるだけ上げ、後への余韻を残したまま一旦退場。

 

 

■ ウルフ階段(ギターウルフ×非常階段)

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フロアの各人がそれぞれに小さくうねり、伝わり、共鳴しあい、大きな大きな一つのうねりとなったところで幕が再び開きギターウルフ×非常階段が登場。怒涛のような歓声がフロアを包み、ステージの大人たちは調性と楽音の向こう側にある錆び付いたロックンロールを奏で、来るはずのない電気菩薩を呼び出そうとした。お客さん達は地下で島根の太陽を見ようとした。そこまでギリギリで制御されていたノイズが完全に解放されて荒れ狂い、JOJO広重氏とギターウルフセイジ氏のギターが互いにフィードバックし合って鋼鉄が裂けるような音塊がいくつも浮かんでは消え、浮かんでは消えた。

ゆっくり幕が下りる。フィードバックを残してメンバーはステージを去った。ついに終わりを迎えた。閉会宣言のVTRが再生せんとする中、幕の向こうには再び大人たちの姿が見えた。もう一度ウルフ階段だ。まだ続けてくれる。三度ステージに降臨したセイジ氏が激しく優しく歌ったのは、矢沢永吉の「アイ・ラブ・ユー,OK」だった。極端な悪天候のなか無理をしてここまで辿り着いた観客たちの心をしめつけ、そのセンスへの感謝を示しているかのようであった。

 

 

■ 閉会宣言

あらためての閉会宣言で再びダンカン氏が映し出さた。本イベントの閉会を宣言し、祝福し、自家発電次回告知へと自然に繋げた。

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